2008年11月16日日曜日

窪みの町。

この前の日まではすこぶる順調でした。
疲れが貯まるとすぐに痛くなる足首も。
しかしこの日に出会ったポルトガル人医師と話しながら歩いたのがよくなかった。
彼は歩くためにトレーニングを積みやってきた人だった。
早すぎ。
周りのペースに合わせず自分のペースで歩くことが重要と気付いた日。
痛くなった後が長かった。
人が住んでいるところには電柱がある。しかし、途中で無くなった。
道が合ってるかの心配もあるし、一時間以上誰も見えない。人工物すらないのだ。
自分と、先と後に続く砂利道。空。地平線。無駄な音もない。持ってきた水も切れた炎天下。
ヤバイヤバイヤバイ。すると、足音が。サンダルの太ったおばさんが僕を抜きさって行く。話しかける隙すらないスピードで。後ろには数キロ先にしか町はなかった。そっから?見過ごした?
このあと自転車二人組がやってきて、水を何も言わずにくれた。そうとう厳しい顔をしてたんでしょう。
「あと二キロ。」と。
しかしナカナカ町は見えない。それは窪みにはまっていたから。スゴく好きな名前を知らない町。

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